食品の「おいしさ」は、舌で感じる「味」だけで決まるものではありません。口や鼻で感じる「香り(フレーバー)」が複雑に組み合わさって、私たちは初めてその食品の持つ本当の魅力を認識します。しかし、これらの感覚は主観に左右されやすく、言葉で表現したり、他者と共有したりすることは非常に困難です。私たちは、「味」と「香り」という “おいしさの両輪” を、それぞれ分析機器を用いて科学的に解明します。
【味分析】:高感度な味覚センサーで、旨味・苦味・酸味といった味の基本要素を数値化し、「味の骨格」を明らかにします。
【香り分析】:ガスクロマトグラフィー質量分析計(GC/MS)で、製品の魅力を特徴づける香気成分や、品質劣化・クレームの原因となる異臭(オフフレーバー)成分を特定します。
この二つの分析を組み合わせることで、お客様の製品が持つ独自の「フレーバープロファイル(風味特性)」を客観的なデータとして描き出し、課題解決への明確な道筋を示します。「味」または「香り」のどちらか一方の分析はもちろん、両面からアプローチすることで、これまで見えなかった課題の本質が明らかになります。お客様の製品が持つ本当の価値と可能性を引き出す分析プランをご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
試験名 | 試験概要 | 検査例 | 測定料金 |
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味分析 | 食品や飲料なとの旨味、苦み、渋味、塩味、酸味、雑味などを味覚センサーで客観的に数値化することが可能 | ・食品の賞味期限検討 ・各種お茶の味の傾向分析 ・競合商品との比較 ・クレーム対応 ・官能試験のトレーニングなど |
25,000円~/2検体 ※上記は、味覚センサーによる基本測定料金です。 ※固形物からの抽出、ろ過、希釈といった前処理が必要な場合は、別途お見積もりとなります。試料の状態や分析目的をお伺いした上で、お見積もりをご提示しますので、まずはお気軽にご相談ください。 |
香り分析 | GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)を用い、製品の「良い香り」や気になる「異臭」の原因となる化学成分を特定・定量します。 | ・製品の香りの特徴づけ ・競合品との香気成分の比較 ・保存による香りの経時変化の確認 ・異臭・オフフレーバーの原因究明 |
分析対象種や方法により検査項目数等が変わる為、ご依頼の際はご相談下さい。 |