城森啓宏(琉球大学理学部)、安元加奈未(東京理科大学薬学部)、林康広(宮崎大学農学部)、廣瀬美奈(一般社団法人トロピカルテクノプラス)、田中淳一(琉球大学名誉教授)らの研究グループによる研究成果が国際学術誌『Marine Biotechnology』に、2025年9月5日付でオンライン掲載されました。
<発表のポイント>
1. リーシュマニア症は世界90カ国以上で流行する熱帯病で、皮膚に潰瘍を生じる「皮膚型リーシュマニア症」は治療薬が限られ、新たな治療法の開発が求められています。
2.沖縄産の海綿動物から、新規化合物「オンナミドG(onnamide G)」を含む10種の天然化合物を単離し、それらが皮膚型リーシュマニア症の原因となる原虫に対して極めて高い駆除活性を示すことを明らかにしました。
3.なかでも「オンナミドA」および「6,7-ジヒドロオンナミドA」は既存薬よりはるかに強い活性を示し、ヒト細胞に対する毒性も低く、選択性指数(有効性と安全性の指標)は1000倍を超える結果が示されました。
<概要>
安元加奈未(東京理科大学薬学部)、城森啓宏(琉球大学理学部)、林康広(宮崎大学農学部)、廣瀬美奈(一般社団法人トロピカルテクノプラス)、田中淳一(琉球大学名誉教授)らの研究グループは、沖縄産の海綿動物Theonella sp.から、新規化合物「オンナミドG(onnamide G)」を含む10種の天然化合物を単離し、それらが寄生虫リーシュマニア原虫に対して極めて高い駆除活性を示すことを明らかにしました。
詳しくは、下記のリンクおよびPDFをご覧ください。
https://www.u-ryukyu.ac.jp/news/70625/
https://www.tus.ac.jp/today/archive/20250918_6639.html
※本研究は、沖縄イノベーション・エコシステム共同研究推進事業、日本学術振興機構(JSPS)の科学研究費助成金「研究活動スタート支援」(22K20717)、日本医療研究開発機構(AMED)の助成金(JP24nk0101699)の助成を受けて実施したものです。